第17回「五月女紫映 社中展」ご来場ありがとうございました
2019年01月30日
今年の社中展も、多くの方にご来場いただきました。どうもありがとうございました。
これからも書道 五月女紫映を、どうぞよろしくお願いいたします。
書と五感
「五感を研ぎ澄ます」「五感を鍛える」という言葉を時々耳にする。
五感とは視・聴・嗅・味・触の五つを言い、動物やヒトが外界を感知する為の感覚機能で、言わばセンサーだ。救急救命医などの医療従事者は五感を磨くことが大切だと述べている人が多い。顔色や匂いなどで瞬時に判断するからであろう。
「書」も瞬時の判断で筆を進めていく。書は視覚も使うが手先の感触を繊細に使う作業は触覚を鋭敏にし、五感の一つを鍛えていることになる。陶芸も然りだ。
AIスピーカーに歌まで唄わせるテレビCMがあるが、便利至上主義ではどんどん人間の五感を退化させることになる。松下幸之助氏も「勘ほど確かなものはない」と言っているが、五感を磨きセンサーが鋭敏であれば、第六感も関くということであろう。五月女紫映(第17回社中展目録のご挨拶より)