五月女紫映 パリ個展:エリック・モンサンジョン教授(エコール・デ・ルーヴル)コメントと来場者アンケート
2017年10月21日
パリ個展で、五月女紫映と対談をした美術評論家のエリック・モンサンジョン教授(ルーブル美術館、美術学校)からコメントをいただきました。
五月女先生の書は大変美しく、純粋で、鑑賞者に夢を与えます。
人々は、紙や木版の上に表現された文字一つひとつを通じて、言葉が持つ意味や内在するエネルギーを強く実感するだけでなく、リズミカルな筆運びや独特の色彩感にも新鮮な驚きを感じるでしょう。五月女先生の精神性が巧みに反映された魅力的な作品の数々と出会い、心躍る素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。
エコール・デ・ルーヴル教授/美術評論家(ルーブル美術館、美術学校)
エリック・モンサンジョン
来場者アンケート
・空からぼつぼつと静かに落ちる雨の風景が、「雨」という作品を通じて頭のなかにはっきりと思い浮かびました。
・非の打ち所がない、すべてが完壁な展示空間でした。素晴らしい時間をありがとう!
・「舞」という作品は、文字の存在感に対して色の使い方が絶妙! 豊かな抒情性を感じます。
・五月女先生は、舞い踊るような筆づかいで人々の心に直接語り掛けてきます。展示された 作品は、日本語があまりわからない私の心をも穏やかにしてくれ、また元気づけてくれました。
・大好きな「龍」という漢字が木版の上で生き生きと表現された作品が気に入りました。立体的で非常に迫力があります。青と金色のコントラストが見事で、きっと龍はこんな色をした深海の奥深くに生息しているのだろう、と想像を膨らませながら作品の世界観を楽しみました。
・以前から日本の印鑑文化には興味がありましたが、まさかそれがこんなにも美しい芸術作品に昇華されていようとは!
・パリでも日本の書を目にする機会は少なからずありますが、抽象絵画のようなムード、力 強い書風の五月女先生の作品には他の誰とも違う魅力を感じました。
・紙と塁だけのモノトーン表現でありながら、観る者の心のなかに色彩以上の鮮やかな感動を与えてくれるアーティストに初めて出会いました。最高です!
・アーティストの人柄、精神性の高さが作品ににじみ出ていると感じます。
・「ありがとう…日々平凡」の真っ直ぐなメッセージに感動しました。
・「愛」の、彫刻でありながらビビッドな色遣いに魅了されました。見ているだけで美意識が高まります。
・漢字のルーツを感じさせる作品が多く、大変興味深かったです。
・一点一点まったく異なる個性を持った作品がずらりと揃い、非常に見ごたえがありました。特に「神楽」という作品が素晴らしい! 形と色だけで、意味や言葉が持つパワーを感じることができました。
・「静夜思」を通じて、日本の文化や宗教観についてじっくりと考えさせられました。
・「龍」はこれまでにも多くの日本人や中国人の書家が題材としてきた漢字だと思いますが、五月女先生の「龍」は一つひとつが異なる表情を持っていて、それぞれに深い物語を感じました。